2013年04月14日

India, India (John Lennon)



ジョンの作による、軽快な『ホームデモ』POPナンバー。

前曲に引き続き、BOXセットの特典ディスクに収録された、初リリースとなる軽やかなジョンの
Vocalが印象的な作品です。
自宅での演奏テープとして秘蔵作品のうちの一つとなりますが、1980年にレコーディングされた
作品で、息子ショーンの成長により、心の温かさと余裕とを感じさせてくれます。

タイトルからも分かりますが、ビートルズ時代の1968年に訪れたインドでインスパイヤされた
作品です。同じ時期の作品としては、後に“Jealous Guy”として生まれ変わる“Child Of
Nature”が有名です。

アコースティックギターの音色ならではのコードストロークを前面に、淡々と歌われますが、
最終盤に聞かれる「フィンガーピッキング」によるギターメロが聞き手を引きつけます。
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2013年03月16日

One Of The Boys (John Lennon)



ジョンの作による、ホームデモによるPOPナンバー。

2010年に、これまでのソロ作品を「オリジナルアナログ盤を忠実に再現すべく」リマスターされ、
一部LIVE盤や編集盤を覗いた全てのジョンのアルバムがリニューアルされました。
その一環として、BOXセットがリリースされ、特典ディスクには、これまで未収録だったデモ作品が
また陽の目を見ることになりました。

そんなデモ作品の一つであるこの曲は、じょんのこの時期のデモ作品に通じる、明るく前向きな
雰囲気が溢れる楽曲です。いかに、主夫生活が充実していたかが分かる作品です。
アコースティックギターの音色も美しく、ホームデモとはいえ、ギターらしい音がよく
「鳴っている」のが嬉しい仕上がりです。
3連のメロディがとても印象的で、切ないジョンのVocalと、非常によくマッチしています。
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2013年01月27日

Who's Your Daddy (Richard Starkey - Joss Stone)



リンゴとジョスストーンの共作による、ノリの良いロックナンバー。

共作相手となる、ジョスストーンとVocalを分け合う形で、アルバムを締め括ります。
ストレートなロック作品の王道とも言える、ギターのリフ/荒れ狂うサックス、8ビートを
刻むロックピアノと、派手な仕上がりになっています。

ジョスは'87年生まれの女性Vocalistで、格好良いVocalを聞かせてくれます。
収録当時弱冠25歳の、優秀なVocalistを迎え、ここでは前面に立って歌っています。
リンゴはそれを、後ろから頬笑みながら見ているという立ち位置でしょうか。

こうして、様々なゲストを迎えながら、リンゴらしいアルバムが世に放たれました。
リンゴらしい、正に“with a litte help from my friends”を70歳を迎えてもまだ
健在なスタイルであることを示してくれています。
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2013年01月20日

Y Not (Richard Starkey - Glen Ballard)



リンゴとグレン・バラードの共作による、ノリの良いPOPナンバー。
アルバムのタイトルソングとも言える作品が、アルバムのラスト2曲のところで登場します。

ギリギリ、シャッフルにならない程度の8ビートリズムで、ぐいぐい曲を引っ張ります。
鋭いギターのリフもノリの良さを引き出しています。
シンプルなコード進行で、女声コーラスも彩りを追加させています。
敢えてベースの音を弱めている(MIXの妙)ことで、曲の重心位置が高いところにあるイメージ
が残ります。シタールを含めたインドテイストなサウンドも登場します。

いわゆる“Y not”⇒“Why not”の言葉遊び(?)であった訳で、いろんな項目に対する
“Why not”を綴ります。70歳を迎えるリンゴが、楽しげにセッションを進めていた過程が
十二分に表れている作品と言えるでしょう。
posted by あらっち at 09:21| Comment(0) | TrackBack(0) | Y NOT (Ringo '10) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月23日

Can't Do It Wrong (Richard Starkey - Gary Burr)



リンゴとゲイリー・ブルの共作による、ブルージーなシャッフルナンバー。

スライドギターのイントロでリードされるこの曲は、マイナーとメジャーを行き来する
シャッフルビートが特徴的です。
ブラスによるオブリガートも、曲を鮮やかに彩っています。

地図無しで歩いたって間違えない、選択肢はいくつかあろうと心乱されようと、間違えない
こう歌うリンゴは、ここでも晴れやかな声です。

オールドスタイルで演奏されたのか、ベースもダブルベースを起用したり、これまでにない
音作りに挑戦しているかのようです。ここに来て、以前にも増して「挑戦的」なリンゴの
スタイルが確立されてきているかのようです。
posted by あらっち at 01:56| Comment(0) | TrackBack(0) | Y NOT (Ringo '10) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月15日

Mystery of the Night (Richard Starkey- Richard Marx)



リンゴとリチャードマークスの共作による、ヘヴィなPOPナンバー。

歪んだギターが曲をリードしますが、ミドルテンポのハートウォーミングな作品です。
転がるようなギターリフと、8ビートで刻むカッティングが耳に残ります。

「夜の不思議」、すなわち、愛する二人の間に横たわる心地よい時間を歌います。
上述したハードな演奏を従えて、ロマンチックな時を歌うリンゴも、とてもの伸びやかです。
リンゴ自身も、「オペラ歌手をイメージして歌ったよ」と振り返っており、楽しんで
歌うことが出来た作品であることがうかがい知れます。

演奏・詩作含め、充実した仕上がりということが、アルバム“Y NOT”に共通しています。
あまり日本では流通しなかったことが不思議でならない作品のひとつです。
posted by あらっち at 14:23| Comment(0) | TrackBack(0) | Y NOT (Ringo '10) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月09日

Everyone Wins (Richard Starkey - Johnny Warman)



リンゴとジョニーワーマンの共作による、ノリの良いPOPナンバー。

'92年のアルバム“TIME TAKES TIME”のセッションでもレコーディングされていたものの
当時はお蔵入りになってしまった作品でしたが、時を経て復活することになりました。
鋭いギターは消え、テンポを若干落とし、オルガンの音が心地よく響きます。
それでも、当時のコーラスラインなどは残っており、連綿性を感じさせてくれています。

皆勝者、見るモノ全て光り輝くと歌われ、ここでもポジティブな心を歌っています。
アルバム“Y NOT”は2面性が現れてるなと感じます(ジャケットの黒/白含め)が、
“The Other Side Of Liverool”などと違い、『白い方』が前面に押し出されています。

ダークな面も必要ですが、その面があるからこそ、こうしたポジティブなリンゴらしさが
際立っているともいえますね。
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2012年12月02日

Time (Richard Starkey - Dave Stewart)



リンゴとデイヴ・スチュワートの共作による、ノリの良いPOPナンバー。

跳ねたリズムに乗せ、軽やかに歌われます。楽しげに歌ういつものリンゴがそこに居ます。
楽しげなVocalになると、トボケ感が復活するのは嬉しい気持ちに駆られます。

ピアノが大きくフィーチャーされ、ギターで奏でられるリフの合間に、印象的なフレーズを
挿入していきます。

70歳を迎えたリンゴが「時は誰も待たず、誰も時を待たない。楽しいこと辛いことみんな
見てきた。昨日は忘れ、今日がベスト。」と歌います。仲間とともに過ごした日々を
思い出しながらも、ここでも前を向いて生きていこうと歌うのは、重みを感じるところです。

4人の背中を見ながら過ごした、リンゴならではの視点ではないでしょうか。
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2012年11月24日

Walk With You (Richard Starkey - Van Dyke Parks)



リンゴとヴァン・ダイク・パークスの共作による、バラードナンバー。

2曲前の“Peace Dream”でポールをベーシストで招きましたが、ここでは
そのポールとデュエットを披露してくれます。これまで以外にもVocalでの
競演を果たしていない2人が、ここに来て一緒に歌ってくれます。

あなたと歩けば、あなたと話せば、全てうまくいくだろうと繰り返されます。
かつて、深く固い結束があった4人のうち、2人が残り、それでも前を向き
今まで色々あったがポジティブにこれからのことを歌っています。

リンゴの太い声に、ポールののびやかな声が重なるのが、とても印象的です。
曲から溢れる優しさに合わせ、前曲までの「やさぐれ感」は解消され、聞く側の
気持ちも晴れやかになっていくかのようです。
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2012年11月17日

The Other Side of Liverpool (Richard Starkey - Dave Stewart)



リンゴとデイヴスチュワートの共作による、ヘヴィなロックナンバー。

Liverpoolという単語が出てくる、ファンには嬉しい作品かと思いきや、
中身はハードなドラムと、ヘヴィなギターが入り乱れる作品です。

前作“LIVERPOOL 8”で見せたような温かさがある半面、荒れ狂う
“港町リヴァプール”を歌い込むかのようです。自らの生い立ちを
「3才で親父は居なくなり、母ちゃんは酒場で働いてた」とも歌います。

これまで、いわゆる「とぼけた味わい:リンゴVocal」という言い回しを
頻繁に使ってきましたが、70歳を迎え、ここにきて若々しさと溌剌さ、
そして、激しいロックVocalも聞かせてくれるようになりました。
まだまだ衰えなど感じさせない、御大の姿がここにあります。
posted by あらっち at 14:34| Comment(0) | TrackBack(0) | Y NOT (Ringo '10) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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